つぶやき

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No.1887

NO IMAGE 1887
『聖なるイチジクの種』を観に行きました。
イラン映画。
昇進して調査官になった父親が護身用に渡された銃が家庭内で消えたことをめぐって、一家の運命と銃の行方を追うサスペンス・スリラー。

銃が消えるのは中盤で、それまでの間は妻がいかに夫を献身的に支えているか(どうでもいいけどあのサモワール みたいなポットが気になる)、妻が夫の保守的な思想を家庭内で大事にしたい様子とかを丁寧に描いてる。
ヒジャブ(イスラム圏の女性が頭を隠す布)をしていなかった女性が警察に捕まり不審死する事件が起きる。
そこからデモや警察の暴力が過激化していく。ところどころ挟まれるスマホで撮影したと思われる動画が頻繁に流れてきて、ちょっと多いなあと思ったんだけど、あとからそれは本当の動画と知って震える……

一方で父親は判事になることを夢見ていて、二、三年したら判事になれるポジションである調査官に出世する。
狙われるポジションだからということで銃を渡される。
調査官になると”出世したいなら不正しろ”という圧力をかけられ、さらにデモで仕事も増えてめちゃ大変になる。
そんな中で銃が消える。

調査官になって日も経ってないのに銃を無くしたなんて出世コースから外される!!となって、今までの「威厳のある父親」が剥がれて激ヤバ男まるだしになり、そこからはあれよあれよと見てられない感じになっていく。

銃を盗んだのは妻か2人の娘のうち誰かと決めつけ、「カウンセリングしよう」と言いながらも実質尋問させ、「銃のことは忘れて家族旅行しよう」と言いながら監禁。

父親のこのムーブは“国家”のメタファーだと思うので、いったいイランに何が起きているんだ?と思った。

勉強になるしおもしろくないわけでは絶対にないんだけど、ここちょっと長いなあというシーンで疲れちゃうのがちょっと残念……たたむ

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