つぶやき

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No.75

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イラン映画『オリーブの林をぬけて』を観ました。
『友だちのうちはどこ?』『そして人生はつづく』とあわせてジグザグ道三部作と言われている……ってことだったけど、続きものだったんだな〜。
結論から言うととてもおもしろかったけど、前作の2作は絶対先に観た方がいいと思う。
単体で観た場合と前々作・前作と続けて観た場合とでは受ける印象がぜんぜん違うと思う。

▼以下ネタバレ

『友だちのうちはどこ?』は少年の一生懸命さがかわいくて普通におもしろくて興味深い映画。

『そして人生はつづく』は、その少年たち(役者ではなく、その地域に住んでる人たち)の住んでいるところで大地震が起きたので、安否を心配して様子を見にきた監督の実話をベースにしたロードムービー風フィクション。
こっちの映画は「被災地に訪れるのにそんな質問する?そんな迷惑かける?」ってかなり呆れた。結局映画に出てた少年たちはみつからないで終わる。

そして今回の『オリーブの林を抜けて』……
『そして人生はつづく』のワンシーンで新婚の男が出てくるんだけど、このシーンを撮った時の裏側を中心に映画にしてる。
この男のシーンは映画『そして人生はつづく』でもそんなおもしろいシーンか?と言う感じなので、このシーンを中心って何?と最初は思った。
でもめちゃくちゃおもしろかった。
“監督が主人公のドキュメンタリー風映画”を撮っている映画なので、また監督役が出てくる。
前作の監督役と今回の監督役が共演してるんだけど、見た目がぜんぜん違っておもしろい。
前作はドキュメンタリーにしてはカメラワークが映画的すぎると思ってたけど、今作では監督がその映画を撮ってるところが映るので、メタ的なおもしろさがある。(前作の違和感が解消され快感)
地震の被害はかなりある様子なんだけど、事実ベースの映画だよって感じなのに、ベランダを花で飾りつけたり、過剰に田舎っぽい服を着せたり、親戚が亡くなってしまった数をめちゃくちゃ盛ってたりするのをこの映画で全部バラす(盛る前から亡くなった人数多いのに!!)。(前作の違和感が解消され快感2)
そして、探してた『友だちのうちはどこ?』の主演の男の子たちがベランダを飾りつける花の鉢を持って突然現れる。
『そして人生はつづく』は、ずっと彼らを探す話なのに、こんなそばにいて見てる……見つかってたんかい!よかったよ……(前作の肩透かしが解消される&元気でよかった&大きくなったね!)

話のベースは好かれてないのにストーカーのように付きまとう男がメインだし、女の子は頑固だし、イライラはする。でもそれも映画を撮る時の生の苦労を出されているようでなんかおもしろい。
最後はどちらとも取れるし、ジグザグ道が効いてる。
2作観たなら3作目は絶対観たほうがいいな、と思いました。

たたむ

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